みなさんこんにちは。
今回は、パナソニック創業者、松下幸之助さんの『道をひらく』という書籍から、人生を切り開く方法をご紹介させていただきます。
皆さんもご存じの通り、松下幸之助さんは、パナソニックを一代で築き上げた経営者であり、「経営の神様」と呼ばれています。
その松下さんが、いまから約50年前に書いた【道をひらく】は、半世紀経ったいまでも読み続けられ、520万部以上売れている超ロングベストセラーの本です。
この本は、短編集で構成されており、松下さんが大切にしている“人生感”を学ぶことができます。
今回は、名著である『道をひらく』の中から、人生を切り開く方法を、私なりの解釈を加えて3つのポイントに絞って解説させていただきます。
- 人生を受け入れる
- 60%で決断する
- 素直と謙虚で生き、工夫する
このお話が少しでもあなたのお役に立てれば、嬉しいです。
人生を受け入れる
この本の最初に書かれているのが、『道』という題名の短編です。
道とは、人生と言い換えられますので、ここで冒頭の部分を少しだけご紹介させていただきます。
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりもあればくだりもある。 坦々 とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。この道が果たしてよいのか悪いのか、 思案 にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、 所詮 はこの道しかないのではないか。
僕も、そうなのであまり偉そうなことはいえませんが、人は、すぐに他人と比較したり、他人のことをうらやんだり、他人の人生についてあれこれ思ってしまうものです。
しかし、他人の人生をいくら思ってみても、自分の人生には関係ありません。
当たり前ですが、僕があなたの人生を変えることはできませんし、これを見ているあなたが、僕の人生を変えることはできません。
自分の人生は、自分自身で切り開くしかなく、そのためには、いま、自分の人生がうまくいっていようとも、そうでなくとも、まずは、ありのままの人生を受け入れることが大切なのです。
そして、松下さんは、自分の人生を受け入れて、懸命に歩き、たとえ、遠い道であっても、休まず、歩きつづけることで、必ず、新しい道が開ける。と言ってます。
この本には書かれていませんが、松下さんは、自分が出世した理由は、次の3つのことがあったからだと言っています。
1つ目は、家が貧乏だった。
2つ目は、学歴が無かった。
3つ目は、健康ではなかった。
普通の人だったら、この3つの理由は、成功しない理由として挙げてしまいそうですが、松下さんは、
- 家が貧乏だったから、金持ちになろうとした。
- 学歴が無かったから、本をいっぱい読んで勉強した。
- 病気だったから、人に任せようとした。
このように、自分の現状を受け入れて、『じゃあ、どうすればいいか?』と知恵を使って、現状を好転させる考えをしていたことが分かりますね。
ツライ、ツライと嘆いていても、現状は変わりません。
現状はもう、仕方ない、受け入れるしかない。『じゃあ、どうすればもっと良くなるか?』を考えることで、ようやくその状況から抜け出せる一歩を踏み出せます。
この思考方法は、我々の人生においても、幸せに生きるためにも、必要な思考方法だと思います。
もしいま、辛い状況にいる場合は、『じゃあ、どうすればもっと良くなるか?』を考えてみてください。全ては、現状という人生を受け入れることから始まります。
60%で決断する
次は、松下幸之助さんの決断についてのお話です。
経営の神さまと呼ばれた松下さんは、普段、どのように決断をしていたのでしょうか。
結論を言うと、松下さんは、60パーセントの見通しと確信ができたならば、決断するとおっしゃっています。
『たった60%で決断してしまうの?』と思うかもしれませんが、実は、優秀な経営者ほど、決断が速いです。
以前ご紹介した、マクドナルド創業者の藤田田さんも、まったく同じことを言っています。
日本を代表する経営者の判断基準は、60%でやる。ということなのですね。
松下さんは、スピードを重視しており、100%確実だと思うまで待っていたら、遅すぎだと言っています。
そもそも、人生において100%正しい判断をすることは不可能ですので、人間は、60%妥当だと感じられたら動くべきで、あとは、勇気と実行力で進める。
つまり、60%見通しが持てたら、そのとき、勇気を出し行動に移る。そこから100%の成果を目指す。ということになります。
これが、決断における重要なポイントですね。
とはいえ、頭ではわかっていても、60%で決断するということは、実際にやろうとするととても難しいです。
僕自信も、大事なことであればあるほど、決断に迷いが出てしまいます。
決断するということは難しいので、普段から少しづつ慣れておく必要があります。
決断に慣れるために、僕がやっていることをご紹介すると、ものすごく些細なことで恐縮ですが、例えば、レストランに行ったら食べるメニューを即決するとか、買い物に行ったり、ネットショップで買い物をする時も、なるべくすぐに決めるとか、普段から早く決断することを心掛けています。
やってみると分かりますが、最初は早く決めることが大変なのですが、やり続けるうちにだんだんと決断することに慣れてきますので、もしよろしければ、参考にしてみてください。
素直と謙虚で生き、工夫する
最後は、素直と謙虚と工夫についてです。
道をひらくには、随所に、素直と謙虚という言葉が登場し、この価値観を、松下さんが大切にしていたことが分かります。
我々も、自分のエゴや私欲だけにとらわれず、素直と謙虚の気持ちを忘れないようにしたいものですね。
特に人は、人生がうまくいっている順境のときに、傲慢になったり、自分はすごいんだと思いがちですが、それでは、足元をすくわれやすくなります。
松下さんも、
『自信が生まれ確信が生じて、それがやがては「俺にまかせておけ」と胸をたたくようになったら、もう手のつけようがない。』と言っています。
基本は、こころに素直さと謙虚さを持つことが大切なのですね。
最後にもう一つ、おまけとして、松下さんの行動哲学についてもご紹介します。
松下さんはこのような行動哲学を持っています。
- とにかく考えてみる。
- 工夫する。やってみる。
- 失敗したら、またやり直せばいい。
- やり直してダメなら、もう一度工夫して、もう一度やり直せばいい。
簡単にはあきらめず、素直さと謙虚さを持ってやってみる。
ダメなら、もう一度、工夫してやってみる。
このような行動哲学を持っていたことが分かります。
もちろん、すぐに成果がでることはありませんので、我々も、松下さんのように、改善しながら、工夫しながら、行動し、自分の人生という道を楽しみながら歩んでいきましょう。
まとめ
ということで、今回のまとめです。
- いま、自分の人生がうまくいっていようとも、そうでなくとも、まずは、ありのままの人生を受け入れることから始まる
- 60パーセントの見通しと確信ができたならば、決断する
- 簡単にはあきらめず、素直さと謙虚さを持って、工夫してやってみる
今回ご紹介した『道をひらく』は、松下さんの人生感に触れることができる書籍ですので、もし気になる方は、書籍の方も読んでみてください。
※また、もしよければ、あなたがこれまで出会った人生の困難と、その困難を乗り越えた方法をコメント欄に書いていただければ嬉しいです。
もしかしたら、いま正にその困難に出会っている方がいるかもしれませんので、その方の手助けをしてあげていただければと思います。
当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m
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