先日、僕自身4回目となる確定申告が完了しました。
確定申告の作業自体も、結構慣れてきました。サラリーマンから独立したときは、確定申告って、『いったい何をどうすればいいのか』ということが分からず、確定申告関連の本を片手に、ほとんど1日をつぶしてしまった経験があります。(いま思うと、源泉徴収ってかなり楽でした。)
ただ、それがいまでは、確定申告をする作業自体は、1時間程度でできるようになりました。(いや~、我ながら成長しました。)
※ちなみに、この本はかなり勉強になります。
確定申告は電子申告の方が100%ラク!です。
さて、ここでは、個人事業主が、確定申告をするときの大まかな流れをご紹介させていただきます。
まず、個人事業主が確定申告を提出方法は、主に2つあります。
ひとつは、管轄の税務署に行って申告書を提出する方法。
もうひとつは、パソコンを使って電子申告する方法です。
申告方法はどちらでもいいのですが、確定申告の時期は、確定申告をしようとしている人が列をなしていますので、税務署が確実に混んでいます。(なので、税務署に足を運ぶと、かなり待ちます。)
一方、電子申告の場合は、電子証明書カードやICリーダなどは用意しなければならないですが、一度用意してしまえば、今後はお家でパパッと確定申告ができるようになります。なので、僕は、断然、確定申告会場に足を運ぶ手間や、ムダな待ち時間を過ごさなくて済む電子申告をおすすめします。
パソコンで確定申告する方法
1)昨年の1年分の収益を記録する
まずは、確定申告するために帳簿を付けていきます。具体的には、各年度の1月1日~12月31日の収支を記録していきます。(ぶっちゃけ、この作業が一番大変です。僕は、月ごとにまとめてやっています。)
また、帳簿付けには、青色申告用のソフトを使うと、仕訳作業を自動的にやってくれるので便利です。
有名どころのソフトでは、やよいの青色申告(2021年度版)が有名です。※ただ、パッケージ版の場合は、毎年新しいものを購入しないといけないことがネックです。
そこで、弥生は、パッケージソフトウェア版ではなく、オンラインサービスも用意してあります(しかも、1年間無料で使えます)。やよいの青色申告オンライン
※こちらはクラウドサービスなので、いちいち毎年アップデートする必要なしでラクです。また、価格も、セルフプラン(サポート無し)であれば、無料期間終了後も、毎年8,640円(税込)で使えます。
もう一つ、有名なオンラインサービスとしては、freeeがあります。(こちらは、メールやチャットでのサポートが付いています。弥生もサポートを付けられなくはないのですが、費用が高くなります。freeeの価格は、個人事業主の場合は、月額980円で利用可能です。また、こちらも無料お試し期間が用意されております。)
正直、どちらを使っても、“帳簿をつける”という目的は達成できますので、お好きなモノをお選びください。
2)公的個人認証サービスに基づく電子証明書とICカードリーダを用意する
次に、電子申告をするために必要な2つのモノを用意します。
- 電子証明書カード(個人番号カード)
- ICカードリーダ
ひとつ目の公的個人認証サービスに基づく電子証明書とは、住民基本台帳カードや個人番号カードのことを言います。
平成28年より前の時点では、住民基本台帳カードに電子証明書を付与することで使えていましたが、マイナンバー制度が施行されてからは、個人番号カードを使うようになりました。(また、住民基本台帳カードに電子証明書を付与してもらった方の場合は、3年間の有効期限までしか使えませんので注意が必要です。)個人番号カードは、市役所で発行してもらえます。
もう一つのICカードリーダーは、ヨドバシやビックカメラなどの家電量販店でも売っています。もちろん、アマゾンでも売っています。たとえば、これとか。価格も3,000円程度で買えます。
※このカードリーダーは、確定申告用にも使えますし、エディのチャージやSUICAへのチャージもできるようです。
3)自分のパソコンへ事前準備セットアップの適用
さて、確定申告をするための帳簿と準備ができたら、いよいよ、自分のパソコンに、確定申告用のセットアップ作業をしていきます。(セットアップ作業といっても簡単で、国税庁から毎年配布されているプログラムを実行するだけです。ただし、このセットアップ作業は、毎年やる必要があります。)
e-Taxソフトについては、こちらからダウンロードできます。(また、念のため、パソコンの推奨環境も事前にチェックしておきましょう。)
e-Taxソフト
それと、e-TAXで確定申告する場合、利用できるブラウザはIE(Internet Explorer)のみですので注意が必要です。(紙の申告では、ChromeやFirefoxでも資料の印刷はできますが、電子申請はIEのみです。)
ちなみに、うまくセットアップできると、以下に説明する確定申告書等作成コーナーの画面上で、「事前準備セットアップは正常に適用されています。」というメッセージが表示されます。
4)国税庁が用意している確定申告書等作成コーナーにて申告書を作成
準備が終わったら、ようやく本格的に申告書を作成しています。申告書は、以下の確定申告書等作成コーナーのWEBサイトにて制作できます。
※ここから画面の内容をよく読みながら、昨年から頑張って集計してきた損益計算書や貸借対象表、各種控除証明書(健康保険や年金、保険等)を見ながら、ポチポチと入力していきます。
※青色申告の方の場合の申告書の流れとしては、まず、「所得税青色申告決算書」を作成し、そのデータを引き継ぎ、「所得税の申告確認表B」を作成していく流れになります。頑張ってください!
補足:ふるさと納税をした場合も申告を忘れずに!
もし、昨年ふるさと納税をした方は、ふるさと納税の申告もしておくようにしましょう。これをしないと、所得税や住民税が安くなりません。ふるさと納税は数少ないお得な節税術ですので、控除の申告を忘れないようにしてください。ふるさと納税のやり方はこちらでも解説しております。
ちなみに、申告箇所は、「所得控除の内容等」画面で、「寄附金控除」の場所です。
※入力画面のサンプルはこちら
※寄附金の種類は、『都道府県、市区町村に対する寄附金(ふるさと納税など)』を選択します。
5)申請書が完成したら、最終確認をして、国に申請!
さて、所得税青色申告決算書と所得税の申告確認表Bなどの必要な項目の入力が完了したら、いよいよ、お国さまに申告します。(ここで、用意しておいたICリーダーと電子証明書カードを使って税務署と通信します。)
うまくいったら、以下のような「即時通知」画面が表示されます。
6)確定申告が完了したら、3月15日までに所得税を納税
所得税の納税は、特に税務署から請求書などが送られるくるわけではありませんので、自分で納税する必要があります。しかも、もし、納付が送れた場合は、延滞税ががっつりとられるので、忘れる前に納税しておきましょう。
※ちなみに、納付方法は、電子納付、現金納付、振替納付などがあります。
確定申告はお早めに
フリーランスや個人事業主の方は、この時期は、通常業務に加えて確定申告をしなければならないので、忙しくなります。そこで、自分の時間を有効に使うためにも、確定申告は、電子申告(e-TAX)がおすすめです。未だ電子申告をやったことがない人は、ぜひ、来年度の確定申告からチャレンジしてみてください。(まずは、市役所に行って電子証明書を発行してもらうところから始めましょう。)
※また、別記事にて、個人事業主の節税術についても書いていますので、もし、よろしければお読みください。
以上、ご参考まで。
当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m
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