もしあなたが就活のために、エントリーシートをやみくもに出し、面接も手ごたえを感じられず、案の定、企業からの「お祈りメール」を受け取っているなら、いますぐ、そのような愚行をやめて、このお話を聞いてください。
今回ご紹介する書籍は、日本屈指のマーケターである森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか』です。この本には、あなたの将来のことを考える際の「考え方(フレームワーク)」が書かれています。
僕は、森岡さんの書籍は出版されたすぐに読む事にしています。なぜなら、かならず結果が出ることが書かれているし、モチベーションがむちゃくちゃ上がって、行動につながるからです。
ということで、ここでは、本書から学んだ『失敗しない就職活動をするためにやるべき2つのこと』をご紹介させていただきます。
終身雇用の終わりを迎えた就職活動
まず、大前提として、就職活動は、一般的には、自分を雇ってくれる会社を見つける活動ですが、最初から、『会社に雇ってもらおう』と依存的に考えることはやめたほうがいいです。
いまは、昔の高度経済成長期の日本とは違って、普通に会社に入って、言われたことだけやルーチンワークをやるだけでは、いずれ、職を失うことになる時代になりました。
先日、経団連の中西会長が、企業は今後、「終身雇用」を続けていくのは難しいと発言しております。
これまであった、一つの会社に就職して定年を迎えるということが難しくなってきています。今後も、その状況は加速し、AIなどの人工知能が、中途半端な仕事をどんどん奪っていきます。
そんな時代で働くためには、会社に依存するのではなく、自分の強みやスキルを活かして、会社に貢献できる、もっというと、自分の力で稼げる人間になる必要があります。
そのため、これから就職するという方の大前提として、就職活動では、まず、自分の強み(スキル)を見極める必要があり、そして、就職する会社が、その強みを磨ける場所である必要があります。
書籍でもこのように書かれています。
成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれない。その成功を生み出す強みこそが、君の「宝物」だ。
就職活動で失敗しないために最初にやるべき2つのこと
ということで、ここからは、『就職活動で失敗しないために最初にやるべき2つのこと』をご紹介します。
- 自分のキャリアにおける目的を決める
- 自分の強みを見つける
1.自分のキャリアにおける目的を決める
まずは、漠然と就職活動をするのではなく、自分の今後のキャリアにおける目的を決めます。自分の目指すべき山はどこなのかを決めないと、これからどのように頑張ればいいかわかりません。この目的は、最初は仮設でもいいので、いまの自分のキャリアの目的をきめましょう。
自分のキャリアにおける目的を決めるやり方は、いきなり、具体的なキャリアを考えるのではなく、「自分は将来、どんな状態になっていたらハッピーなのか?」ということから考えるとうまくいきます。
たとえば、あなたが、将来、いつか起業して成功したいと考えたとしたら、キャリアの目的としては、「経営者になるスキルと能力を得る」こととなり、そのためには、何が必要で、どんな会社がいいかなど、具体的なことを考えるきっかけとなります。
書籍でもこのように書かれています。
私が勧めるのは、 具体的な〝こと〟から発想するのではなく、〝どんな状態〟であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想〝状態〟から発想すること である。
最初に自分の理想を想像すると、その理想の状態に足りないものが見えてくるため、具体的なことに落としやすくなるのです。
たとえば、『あなたが人生で達成したいことは何ですか?』と聞かれたら、すぐに明確に答えられるでしょうか?この質問は大切なことのはずなのに、実はほとんどの人が考えていません。
ぜひ、これから就職活動する人は、自分は将来、どんな状態になっていたらハッピーなのか?ということを考えてみてください。
2.自分の強みを見つける
続いては、 自分の強みを見つける です。
当たり前ですが、自分の強みを見つけるには、自分についてよく知る必要があります。そして、あなたの強みは、かならず、あなたが、好きなことの中にあります。
「自分のことは、自分が一番よく知っている」と、言われることがよくありますが、実は、しっかりと時間をかけて自分と向き合わなければ、なかなか自分のことを理解することができません。自分の強みを見つけるには、自己分析が必須です。
自分の強みを見つける具体的な方法をご紹介します。
ポストイットを用意して、50~100個程度の自分の好きな行動を動詞で書き出してみてください。
例えば、人とおしゃべりすることが好きや、クロスワードをやることが好き、人を勇気づけることが好きなど、動詞で終われば何でもいいです。
最低でも50個程度、自分の好きなことが書けたら、それを、A4の紙を使って、3つのグループに分けていきます。
その3つのグループとは、
- T:(Thinking)
- C:(Communication)
- L:(Leadership)
のグループに分けます。
T(Thinking)は考えることが力となる人。C(Communication)は、人とつながりや人に伝えることが力となる人。最後のL(Leadership)は、人を動かす力がある人となり、この3つの特徴を持つ人を企業が求めているからです。
そして、自分の好きなことが、この3つのどこに多くあるかで、自分の特性を理解できます。
自分の特性が確認できたら、その特性に合った職能を選ぶようにします。
なぜなら、自分の特性に合わない仕事に就いてしまったら、その後の生活は、地獄となります。好きでもないことに生活の大半の時間を費やすのは、苦痛以外のなにものでもありません。
ここで、書籍で紹介されいているそれぞれの職種の例をご紹介します。
Tに向いている職能
知的好奇心をガソリンにして考える力を磨き、より大きな結果を出す、その好循環でキャリアを作っていくのが基本戦略 となる。
Cに向いている職能
強い対人コミュニケーションを武器に使い、人と人を繋げることで新たな価値を生み出していく職能において秀でていくのが基本戦略 となる。
Lに向いている職能
高い目的意識で自分が起点となって周囲を動かし、組織に高いパフォーマンスを発揮させる能力を武器にキャリアを切り拓いていくのが基本戦略 となる。
まとめ
ということで、今回は、就職活動で失敗しないために最初にやるべき2つのことご紹介しました。
もう一度言うと、
- 自分のキャリアにおける目的を決める
- 自分の強みを見つける
この2つは就職活動をやるうえでは、まず初めに考える必要がありますので、ぜひ、ご参考にしてください。
また、本書には、ここでは紹介できなかった、自分の軸となるやりたいことを見つける方法や正しいキャリア戦略の考え方などを詳しく学ぶことができますし、著者の森岡さんがP&Gにいた頃の激動の日々や、ご自身の娘さんに伝えたいメッセージ等も書かれていて、全ての内容が秀逸ですので、ぜひ、一度お読みください。
当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m
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