- 『マクドナルドでは、よくバリューセットを注文する』
- 『セールや大特価などの言葉が大好き』
- 『ディアゴスティーニを注文したことがある』
このような方は、もしかしたら、企業から“いいカモ”にされているかもしれません。
ここでは、商売やビジネスでよく使われる以下のマーケティング手法をご紹介しています。
※ムダなお金を使わないためにも、企業が仕掛けてくるマーケティング手法を知っておきましょう。
今回紹介するマーケティング手法
1.ヒューリスティック(事例あり)
2.アンカリング効果(事例あり)
3.サンクコスト効果(事例あり)
4.ザイアンス効果
5.デノミネーション効果
6.返報性
7.コミットメント効果
8.イケア効果
9.一貫性
10.ヴェブレン効果
今回は、阿部誠さんの『東大教授が教えるヤバいマーケティング』という書籍から、消費者としてだまされないためのマーケティング手法をご紹介します。
例えば、マクドナルドに入って、このような経験はありませんでしょうか?
あなたは、マクドナルドの店舗の入って、レジに並んで商品を選びます。
上のメニューをみると、セットメニューがズラーっと並んでいてどれにしようか考える。
そして、店員から、お決まりですか?と尋ねられ、あなたは、後ろに人が並んでいることもあり、うえのメニューの中から、食べたいと思ったバリューセットを選ぶ・・・。
このようなことは、誰もが経験があると思います。
しかし、これは、実は、あなたがセットメニューを選ぶように、最初から仕組まれていたのです。
ここで、書籍の一部をご紹介します。
情報の非対称性という言葉がありますが、売り手と買い手が持っている情報の違いにより、買い手が損をするということはしばしば見受けられます。だからこそ、自分たちがどのような行動原理に基づいて消費活動を行っているのか、それを消費者自身が知ることで、マーケターの巧みな誘導に乗ることなく、不本意な消費を避けることができるようになるのです。
マーケティング手法を知っておくことで、無駄なお金を使うことがなくなりますので、ぜひ、ここで勉強しておきましょう。
それでは、ここから、実際の事例も含めて、ご紹介させていただきます。
だまされないためのマーケティング手法
1.ヒューリスティック
まずは、最初は、ヒューリスティックをご紹介します。
先ほどのマクドナルドの件では、レジ周りを見ると、次の点が意図的にディスプレイされています。
レジカウンター後方のディスプレーには、キャンペーン商品やセットメニューが大きく表示されている。しかし、単品や100円マックなどの表示はない。
そして、手元のメニューにも、キャンペーン商品やセットメニューが、でかでかと書かれているが、100円マックなどは、小さい表示されている。
普通の人は、この状況で後ろに並んでいる人がいたら、「早くメニューを決めなきゃ!」と思ってしまい、セットメニューを選んでしまいます。
これは、人間が持つ、ヒューリスティックという特徴を活用して、売上の大きいセットメニューを、マクドナルド側が選ばせようとしています。
ヒューリスティックとは、時間がない状況で、効率よく情報を処理するため、単純化された思考で意思決定をするプロセスのことを言います。
ここで、書籍の一部をご紹介します。
意思決定の際に時間的圧力を感じると、人間は厳密な論理で熟考し正確な答えを得る代わりに、直観で素早く近似的な解に到達する ヒューリスティック という簡便な方略をとります。
つまり効用が最大になるように、ハンバーガーの種類、サイドディッシュの種類とサイズ、ドリンクの種類とサイズと、一つひとつ厳密に吟味するのではなく、列で待っているときずっと見ていたディスプレーの中から、効用がおよそ最大になるようなセットメニューを素早く選んでしまうのです。
マクドナルドは、人間のヒューリスティックという特性を活かして、売上の大きいセットメニューを選ばせることに成功しています。
ヒューリスティックのような、人間の心理・特性を突いたマーケティング手法は、商売やビジネスに広く使われています。
2.アンカリング効果
アンカリング効果も商売でよく使われています。
アンカリング効果とは、簡単に言うと、最初に見たものが基準となり、その基準を元に考えてしまうことです。これは、船の碇、つまり、アンカーのように働くため、アンカリング効果と言われます。
では、実際に商売で、どのように使われているかというと、一番わかりやすいのが、商品価格です。
たとえば、お店で、メーカー小売価格が10,000円と書かれたものが、4,980円で売られていたとしたら、お得感を感じると思います。
ただ、メーカー小売価格というのは、メーカー側が勝手につけた値札であり、本当に安いかどうかは消費者は分かりません。
でも、最初に見たメーカー小売価格の10,000円が基準となり、4,980円は安いと感じるようになります。
これが、アンカリング効果です。
書籍の一部もご紹介します。
マーケティングにおけるアンカリング効果の代表例としては、商品に記載されているメーカー希望小売価格や参考価格が挙げられます。これらはアンカーとなって、実売価格を安く感じさせる効果があります。
3.サンクコスト効果
次は、サンクコスト効果です。
サンクコスト効果とは、すでに投入したお金や労力、時間を無駄にしたくないと思い、間違った判断をしてしまうことです。
サンクコスト効果を利用している例としては、パソコンのWindowsやスマホの課金ゲーム、ディアゴスティーニなどの購読商品があります。
例えば、雑誌と商品パーツが毎月送られてくるディアゴスティーニは、一度購読すると、途中でやめることが難しくなります。
なぜなら、途中でやめてしまうと、これまでかけてきた、お金と時間と労力が無駄になってしまうと思えるからです。
これが、サンクコスト効果です。
同様に使い慣れたOSから離れられないのも、スマホで、課金したゲームをやめられないのも、サンクコスト効果の例となります。
ここで、書籍の一部をご紹介します。
「すでに投入してしまい回収できない費用」のことをサンクコスト と呼びます。 サンクコスト効果 は、すでに投資した金銭、労力、時間を無駄にしたくない思いから、損することが分かっていてもあとには引けないと誤った判断、選択をしてしまうことです。
このように、企業は、消費者は気が付かうちに、人間の心理を突いたマーケティング手法を仕掛けてきています。
今回ご紹介した3つ以外にも、世の中には、さまざまなマーケティング手法が存在しますので、この動画の最後に、よく使われるマーケティング手法をあと7つだけ、言葉と意味のご紹介していきます。
4.ザイアンス効果
同じモノやコトに接触する回数が増えるにつれ、その対象に対して好印象を持つこと。
5.デノミネーション効果
年額ではなく月額にするなど、商品の値段を小さな単位に分割することによって、値打ち感を出す効果。
6.返報性
人から何かをしてもらったら、お返しをしないと申し訳ないと感じる心理。
7.コミットメント効果
最初は小さな約束で始まったのが、段々と大きなことに対する約束に発展すること。
8.イケア効果
自分用にカスタマイズされた成果物や対象に対する愛着が、自身が投入した労力、時間、費用というサンクコスト効果をさらに増強する現象。
9.一貫性
自身の行動、発言、態度、信念などに対して矛盾がなく一貫していたいという心理。
10.ヴェブレン効果
製品の価格が高い方が「プレステージ性」を訴求するため、消費者の自己顕示欲をかきたてて需要が増加すること。
今回は、阿部誠さんの『東大教授が教えるヤバいマーケティング』という書籍から、消費者としてだまされないためのマーケティング手法をご紹介させていただきました。
この本には、より詳しくマーケティング手法が解説されていますので、もし、興味がある方は、一度読んでみてください。
以上、ご参考まで。
当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m
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