個人事業主がブルー・オーシャン戦略を読んだら…

シルク・ドゥ・ソレイユの成功の秘訣は、新しい顧客層向けに、新しい娯楽経験を提供したこと

これが、成功したブルーオーシャン戦略です(キリッ)。

先日、企業戦略書としては名著の『ブルー・オーシャン戦略』を読みましたので、ここでもタンタンとご紹介させていただきます。

ブルー・オーシャン戦略
著者:W・チャン・キム
ブルー・オーシャン戦略

ブルーオーシャンとレッドオーシャン

シルクの偉業について、その本質を理解するためには、「赤い海(レッド・オーシャン)」と「青い海(ブルー・オーシャン)」からなる市場を思い描くとよい。レッド・オーシャンは今日の産業をすべて表す。つまり、既知の市場空間である。かたやブルー・オーシャンとは、いまはまだ生まれていない市場、未知の市場空間すべてをさす。

ブルーオーシャンって憧れますね。需要はしっかりとある。それでいて、競合はほとんどいない。もちろん、相見積もりや価格競争などもありません。これは、商売をやっている人は、誰もが一度は経験してみたい夢の市場ですね。

残念ながら、ブルーオーシャンは、いま自分がいる既存の市場には存在しませんので、ブルーオーシャンを経験するには、自分で新しい市場を作りだしていく必要があります

ブルー・オーシャン戦略の作り方

多くの企業は、ごく当然のように既存顧客をつなぎとめ、セグメーテーションによる事業機会をさらにつかもうとの戦略を選ぶ。競争の圧力が強いと、この傾向にいっそう拍車がかかる。この方法は、焦点を絞り込んで競争優位を築き、既存の市場空間でシェアを伸ばすには適しているかもしれないが、市場のパイを広げるわけでも、新しい需要を生み出すわけでもない。(※中略)
筆者たちの主張は、できるだけ広大なブルー・オーシャンを手に入れるためには、既存の需要だけに気をとらわれずに非顧客層にまで視野を広げ、新戦略を練るに当たっては脱セグメンテーションを図るべきだ、というものである。

ブルー・オーシャン戦略のキーポイントは、新しい顧客向けへの新しいサービスです。

そのために必要なことは、いまの常識を疑って、何か、新しいことを始めること。個人事業主の場合も、日々、新しいチャレンジをしていくことが大切です。(そして、ほとんどの場合は、最初は失敗します。ただ、失敗の中から、少しずつ学んで、自分で見つけていくしかありません。)

ヒントは他業種にあるのかも

従来のサーカスは出し物どうしのあいだにこれといった関連性がなかったが、シルク・ドゥ・ソレイユの場合には一つひとつにテーマとストーリー性を与えているため、劇作品似た趣がある。
(※中略)
すべての人に同じショーを観てもらおうという従来の発想を捨て、いくつもの演目を用意したのは、ブロードウェイ・ミュージカルに倣った結果である。

『新しいことをやる』。

そうは言っても、何をしたらいいか分からないものです。日々同じような生活をしていても、新しい発見をすることは難しいので、その場合は、他業種を勉強することです。うまくいっている他業種のものといま自分がやっていることを融合することで、新しいものを生み出すことができるかもしれません。

ブルーオーシャンは時代と共に移り行く

さて、一九八〇年代以降の日本の通信業界における最大の成功事例も、パス1に根差している。一九九九年にサービスが始まった、NTTドコモの〈iモード〉である。iモードの誕生は、日本におけるコミュニケーションや情報アクセスのあり方を大きく変えた。
(※中略)
ドコモは、血みどろの競争が展開するレッド・オーシャンを抜け出すために、音声通信に加えて文字、画像などのデータ通信に力を入れて、ブルー・オーシャンを切り開いた。

この本は、2005年に書かれた本ですので、ブルーオーシャン戦略の成功事例としてNTTドコモのiモードを取り上げています。しかし、いまは、もう2015年。やはり、時代は10年も経つとガラッと変わりってしまいますね。(今の時代、iモードを使っている人は、ほとんどいないでしょう。)

2005年のであれば、iモードも、ブルーオーシャン戦略に乗っ取った、新しいサービスでしたが、時代が経てば、消えてなくなっていく過去の産物。いまから10年後も同様で、今、多くの方が使っているiPhoneも、今後時代の流れと同様に変わっていくでしょう。

ただ、ブルー・オーシャンを創造していく考え方や流れは、変わりませんので、その時代、時代に合った戦略を立てていけばいいのです。(商売は、やはり、立ち止まった瞬間に衰退していきますからね。)

ちなみに、今年、ブルー・オーシャン戦略の新版が出ています。(最新事例はこちらで確認できます。)

※ぼくもいつか、『個人事業主がブルー・オーシャン戦略を読んだら』という本が書けるように頑張ります。以上、ご参考まで。

当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m

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