ゼロベースで考える

何かアイデアを出すとき、できれば、ゼロベースで考える癖を付けたいものです

ゼロベースで考えることができるようになれば、常識に縛られることなく、自由にアイデアが出せるようになります。ただ、これは、不可能に近いことです。人はどんなことも、過去に囚われがちで、アイデア1つ出す時も、過去の成功体験や失敗事例を参考にしてしまいます。

そこで、先日、『ヤバい経済学』というベストセラー本を書かれた著者の『ゼロベース思考』という書籍を読みましたので、タンタンとご紹介させていただきます。

ゼロベース思考

0ベース思考
スティーヴン・レヴィット
スティーヴン・ダブナー

学ぶために必要なこと

何かを学ぶためのカギはフィードバックにある。ある行動の結果を参考にして、次の行動を修正するプロセスを経なければ、何も学べない。
たとえば、あなたは人類史上初めてパンをつくろうとしているが、自分のやり方がうまく行くかどうかを実際に焼いて確かめることはできないとしよう。材料やら条件やらは好きに調整してもいい。でも実際にパンを焼いて、でき上がったものの味をたしかめられないなら、何がよくて何が悪いのかがわかるだろうか?
(※中略)
有益なフィードバックを得ても、学ぶには時間がかかるものだ。でもフィードバックがなければ、学べる見込みはない。
※引用:0ベース思考 著:スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー

確かに“学び”というものは、実際に行動を起こして、そこから何らかのフィードバックがあって、ようやく“学ぶ”ことができますね。ただ、『失敗が一番の学びになる』とか、『やってみなければ分からない』とかいう言葉はよく聞くし、理解もできるけど、実際にやってみることは、本当に難しいことです。

でも、事実として、何かを学ぶためには、ある行動を起こして、その結果を参考にして、次の行動を修正することでしか何も学べません。そこで必要となるのが、“勇気”失敗したらどうしようとか、周りの人に笑われるとか、プライドが傷つくとか、世間体が気になるなどと言っていたら、何も学べないし、成長もできない。これは事実で真理ですね

問題解決方法について

どんな問題を解決しようとするときでも、たまたま目についた気になる部分だけにとりくんでいないかどうか、気を付けよう。時間と資源を使い果たしてしまう前に、問題を正しくとらえること、いっそ「正しくとらえ直すこと」が何より肝心だ。
※引用:同書

学生の時と、社会に出た後の問題でもっとも違うのが、この点

社会に出てからの問題のほとんどは、問題自体が何なのかわからないということが多い(ある意味、正しい問題点が分かれば、解決は簡単なことも多いです)。

そのため、何が問題点なのかを分析し、その解決策を考えて、実際にやってみることが現代の仕事のやり方の共通点ですね。必要なことは、“根本的な問題点を見つける分析力”や、“その問題を最短、最速で解決する方法を考えて、実際にやる力”。これを毎日鍛えてできるようになれば、サラリーマンだろうが、フリーターだろうが、パートだろうが、個人事業主だろうが、経営者だろうが、かなり重宝される人になれますね。

そこで、根本的な問題を見つけるためには、次のように考えるといいようです。

根本原因を見つめるのは不安だし、怖いことでもある。だからなるべく避けて通ろうとする。

アイデアをひねり出したり質問をしたりするとき、8歳児みたいな考え方をするのは、とても実り多いことがある。子供がするような質問って、どんな質問だろう。それはへんてこだったり、たわいなかったり、とんでもなかったりする。でも子供はあくなき好奇心をもっていて、それほどかたよった見方をしない。
※引用:同書

確かに、見たくないものをしっかりと見ることで、原因が見つかることはありますし、僕たち大人は常識に囚われ過ぎていたり、先入観を持っていて、真の問題を見つけにくくなっています。この本には、無知であることを自覚するとか、小さく考えるとか、徹底的に遡って要因を見つけるとか、単純に考えるとか、ゼロベースで考えるためのヒントがたくさん詰まっています。

何事も、「これは、本当にそうなのか?」と一度疑ってみる。という癖をつけることも大アリだと思います。多くの人がそう言っているからとか、そういう常識だから、という意識を捨てて、普段から自分の常識を疑ってかかる習慣を身に付けることが、ゼロベースで考えたり、問題の根本原因を見つけるきっかけになると思います。(本書は、常識という盲目から抜け出すきっかけが欲しい方にお勧めの書籍です。)

▼本日ご紹介した書籍はこちら。

※追伸:無料版もありました。

当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m

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書いた本はこちら → 書いた本


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