知らないと怖い?TPPがもたらす食の脅威を知っておこう

最近の日本は、安全保障関連法案の可決TPPの合意マイナンバー制度の施行開始など、日本の内外を取り巻く状況が目まぐるしく変わっており、全てをキャッチアップできている人は、実は、超々少ないのではないかと思います

各言う僕も、日々の生活の忙しさに流されていて、あまり詳しく知ろうとしていませんでした。

「30を超えた大(だい)の大人が、これではいかん。」と思い、先日、TPPに関する書籍を読んでみました。(この本は、TPP合意前に反対派の人が書いたものですが、結構勉強になりましたので、ここでもご紹介させていただきます。)

TPPの何が問題か

著書:

著者:天笠 啓祐

本書で書いてあったTPPの問題点をざっくりと挙げるとこんなところです。

  1. 海外から安いもの(悪いもの)どんどん輸入される。
  2. 日本における食の安全が脅かされる。
  3. 食品表示制度の介入も懸念される。
  4. 多国籍企業による種子支配が進み、遺伝子組み換え作物が世界に氾濫する。

これは、もうTPPが合意されてしまったのですから、我々日本人は、余計知っておくべきことでしょう。

健康第一!今後が心配になる

ちなみに、僕は以前、盲腸と腸閉塞を喰らってから、“健康は全てに優先する”というスローガンを持って日々活動しています(笑)。ご参考→盲腸から腸閉塞(開腹手術あり)のフルコースを喰らって1ヶ月以上入院した話

そして、この本では、今回のTPP合意が我々日本人の健康に被害を及ぼす可能性があることを示唆しています。物事は、知っているのと知らないのでは、選択や判断に違いが生まれてきます。そのため、「知っている」だけでも意味があると思いますので、ここでもご紹介させていただきます。

今後はより多くの遺伝子組み換え食品を食べることになる

輸入食品の増大それ自体が食の安全を脅かす例を上げる。TPPで国産の保護政策が打ち切られる可能性が大きいものに、コメと砂糖がある。
(中略)
米国のトウモロコシとテンサイによって、日本の食卓での「甘味」が独占されることを意味し、さらには健康への影響拡大の恐れも強まることになる。
(中略)
南カリフォルニア大学などの研究所が報告した論文では、異性化糖を多く食べている国民と、砂糖を多く食べている国民を比較したところ、前者の方が糖尿病が多いという結果が出た。
(中略)
異性化糖は、いまや清涼飲料だけでなく、菓子、調味料、酒類などさまざまな食品に用いられるようになった。その理由は、砂糖に比べて三割近く安いからである。
(中略)
日本がTPP交渉に加盟すると砂糖が自由化され、価格調整が失われ、日本の砂糖生産は価格面でとても太刀打ちできず崩壊する。

「甘味」の元になっている砂糖。この砂糖がTPPによって、米国からの遺伝子組み換えの異性化糖に置き換えられる。しかも、甘味とは、“砂糖を買う”と購買行為で選択できるということではなく、すでに加工された食品に使われるから、我々消費者はなかなか防ぎようがないですね。

「遺伝子組み換えって言っても、なんだかんだで、安全なんでしょ。」って言う方は、以下の動画を見ておいてください。(アメリカンジョークで遺伝子組み換えを揶揄しています。)

長距離運輸は安全?

私たちの食卓には外国からやってくる食料が増えつづけているが、野菜は主にアジアから、穀物は主に米国から来ている。
(中略)
米国から輸入される大豆やトウモロコシなどの穀物は主に、ニューオリンズに集積され、パナマ運河を経て、高温多湿の中、長い時間かけて日本の港にやって来る。その間の輸送の途中で腐ったり、虫がついたり、カビが生えないように農薬がかけられる。
(中略)
地産地消ではありえない、輸入食品がもたらすリスクと言っていい。このことから、基本的に、安全性と距離は反比例する、ということができる。

遠くにある食べ物を長時間かけて腐らさせず、見た目の品質を保って運ぶには、そりゃ、多くの農薬が必要になりますね。そして、我々は知らず知らずのうちに、その農薬を食べています…。

お肉のことも知っておこう

例えば、北米ナンバーワンの巨大食肉企業タイソン・フーズ社は、養鶏農家と契約してヒナを育てさせている。タイソン・フーズ社の指導によって、その農家が行っている養鶏では、鶏肉用ヒナの飼育期間が半分になり、成長スピードが二倍になった。薬剤や飼料によるものである。その結果、ヒナの骨や内臓は成長スピードについていかれず、立ち上がることもできない、異常がおきていたり、病気の鶏が多数を占めるようになった。病気でも食肉製造工場に運ばれ処理される。農家は企業から借金をしているため何もいえない。しかも、集鶏や加工は不法移民が担っているため、内部告発も不可能になっている。

「食費が安くなるから、TPPっていいことかも。」という意見ももちろんありますが、その結果、自分の健康が侵されたらたまったものではないですね。

ここで書かれている通り、遠くの国から来ている農作物は、輸送中に農薬が散布されているし、合理性を求めて作られたお肉や野菜も、薬漬けになっている。という事実も豆知識として覚えておきましょう。(しかも、怖いのは、すぐに健康は害されず、徐々に身体に害を与えているから太刀が悪いんですよね…。)

日本でも食に関する格差が広がるかも

グローバル化の中で、多くの企業が外国からやってくる安い製品と対抗するために、ぎりぎりまで合理化を進めてきた。食の安全を脅かす事件が食品産業で相次いだが、同様の事件が、他の産業分野、企業や工場で起きても不思議ではない。しかも、TPPに参加することは、さらに激しい競争にさらされることを意味する。さらに、安全を配慮する余裕が失われていく。

“安さか、質か。”

これは、今後私たちが選択しなければならないことです。

日本では、国土の大きさから、安い農作物をつくることはできません。(広大な土地を持つ米国と比べると生産性が、けた違いだからです。)だから、日本の農家は、農作物の質を上げて、質の高いものをブランド商品として販売していくしかありません。

そして、我々消費者は、さまざまな情報を得たうえで、輸入された安いものを食べるか、高いけれど、国内生産されたものを食べるかを、日々考えながら買い物をしていく必要がありますね。(ちなみに、僕は、[TPP=悪い制度]という意識は持っていません。ある意味グローバル社会において、TPPは必然の制度だと思っています。)

ただ、良し悪しを判断するためにも、まずは正しいくて新しい情報を得続けていく必要がありますね。何事も、一番怖いのは、「知らなかった。」ということですからね

以上、ご参考まで。

当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m

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