保育園の義務教育化は必要でしょ

少し前、「保育園落ちた日本死ね!」って匿名ブログがネットで話題になり、国会にも取り上げられていましたね。(そして、その後、杉並区の議員が、そのブログは、「便所の落書き」と言って問題になっていました。※ご参考記事

やはり東京は、保育園が足りないのですね。(東京都知事は、パリとロンドンへの海外出張で、税金を5,000万円も使っている場合ではないですよね。

さて、僕もいま、小さな子を持つ親として、幼児教育については考えなくてはなりません。

そこで、先日、最近テレビでもよく見かける社会学者古市憲寿さんの書籍を読み、気になった内容をここでもご紹介させていただきます。(僕と同世代で、これから初めて子育てする方のご参考になれば幸いです。)

どんどん進む少子高齢化

子育てをめぐる状況を聞けば聞くほど、実は日本も「一人っ子政策」をしていたのではないかと思えてくる。
高額な出産・育児費用。なかなか見つからない保育園。不足している育児支援の仕組み。子育てのしにくい労働環境。「お母さん」に対して異様に厳しい社会の目線……。
子供を減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ。

ご存知の通り、いま、日本は少子高齢化がどんどん進んでいます。

日本の人口統計グラフ

僕も、“少子高齢化”って言葉をよく耳にし過ぎて、ちょっと感覚が麻痺しちゃっていましたが、かなり大変な問題ですので、今回、具体的な数値を含めて、詳しい状況を改めて調べてみました。

いまの高齢者(65歳以上)の割合を知っていますか?

まず、政府が発表しているデータを見てみると、平成26年度の日本の総人口は、1憶2,700万人いて、その中の高齢者数は、3,300万人いるそうです。

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※参照:内閣府(第1章 高齢化の状況

つまり、日本はもうすでに、現時点で、国民の26%の人が、高齢者なのですね。(四人に一人以上が高齢者です。)

で、日本では、ここから高齢化がもっと進行して、このままいくと、2060年には、日本の総人口は、8,600万人に減ってしまい、そのうち、高齢者は、3,300万人以上になり、高齢化率は約40%にまで上るようです。(ちなみに、残念ながら、2060年といえば、44年後ですので、僕も高齢者です。そして、このブログを読んでいる方は、21歳以上の方がほとんどですので、あなたも高齢者のはずです。)

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全人口の40%が高齢者の国。これが、日本の将来のようです。

また、このことを個々人レベルで考えると、仕事を引退して、悠々自適の年金生活ができるわけないので、いまから自分の老後についての考え方を変える必要がありますね。(そのため、政府は、1憶総括社会と言い始めましたね。ご参考:1億総活躍社会時代|2020年までに自分の得意と好きな仕事を見つけておこう

そして、老人ばかりの国が衰退していくのは明らかですので、日本がいま、一番力を入れるべきことは、子供を育てやすい環境を作っていくことです

高齢化社会は、日本における一番の問題なのですが…

日本の高齢化社会問題は、たぶん、日本における一番の問題だと思うのですが、この問題を解決するには(移民などを除くと)、子供を増やす以外ありません。

ただ、先ほどの古市氏の言う通り、現状の日本では、子供を増やすというよりは、子供を減らすようにな政策が自然と整っているように思えます。

子育てをめぐる状況を聞けば聞くほど、実は日本も「一人っ子政策」をしていたのではないかと思えてくる。
高額な出産・育児費用。なかなか見つからない保育園。不足している育児支援の仕組み。子育てのしにくい労働環境。「お母さん」に対して異様に厳しい社会の目線……。
子供を減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ。

しかし、日本で、子供を増やすための少子化対策がなかなか進まないのは、なぜなのでしょうか。

政治家としては、いま多くの票を持っているのが、高齢者であり(日本は既に高齢化社会ですので)、その人達の票を獲得しようとすると、少子高齢化よりも、高齢者のための社会福祉の方が当選しやすいとかの構造的な問題があるのかもしれません。(また、これまでやってみた小手先のばら撒き政策は、全然改善の余地がありませんでしたし。)

いやー、本当に難しい問題です。

とは言え、僕たち子育て世代は、政治や環境が良くないと言っていても、何も始まりませんので、ここから、個人レベルに焦点を戻して、書籍を読んで、子育てに関して為になったところをタンタンとご紹介していきます。

子供の教育は、乳幼児期の教育が一番大切らしい

中室さんによれば、経済学者の中でほぼ定説となっている見解があるという。
それは、「子どもの教育にお金や時間をかけるとしたら、小学校に入学する前の幼児教育の教育が一番重要だ」というものだ。

これは、現代日本の感覚からすると、ちょっと不思議に思える。だって多くの家庭は、保育園や幼稚園ではなく、大学や専門学校に高い学費を払っているからだ。

(中略)

だけど、教育経済学の観点からすれば、このお金のかけ方は完全に間違っているらしい。ちょっと難しい言葉でいうと、「人的資本への投資はとにかく子供が小さいうちに行うべき」というのが中室さんはじめ、経済学者のアドバイスだ。

要するに、乳幼児期の教育はめちゃくちゃ大事ということである。

乳幼児教育が大切だってことはよく言われていることですが、教育の中で、小学校に入学する前の教育が一番大切だとのことです。(知りませんでした。)

キーワードは、非認知能力

非認知能力が子どもたちを成功に導く

僕たちは、「乳幼児教育」というと、ついつい子どもに英語や算数といった「勉強」を教えればいいと思ってしまう。だが、ペリー幼稚園プログラムのキモは別の場所にあったようなのだ。

それを解く鍵は、「非認知能力」にある。
ちょっと聞き慣れない言葉だが、「非認知能力」とは、「人間力」や「生きる力」のようなものだ。

社会性があるとか、意欲的であるとか、忍耐力があるとか、すぐに立ち直る力があるとか、広い意味で生きていくために必要な「能力」のことを、経済学者や心理学者たちは、「非認知能力」と呼ぶ。

(※中略)

「20代で集中的な教育を施しても、幼児期ほどIQを高めることはできません。」

「人生はいつでもやり直せる」とか「人生に手遅れはない」というが、実際は人生は後から挽回するのが非常に難しいというのだ。

確かに、幼児期に、英語や算数を教えてもまったく意味がない気がします。それよりは、人のベースとなる“生きる力”を養うような教育をしてあげた方が、その子の将来のためになるようです。

最後に、保育園の義務教育化について

子供の教育は、何が正解かよくわかりませんし、難しい問題ですね。

そのため、我々子育て世代は、国に過剰な期待をし過ぎず、ただ、言うべきことを言っていき、その中から、子供たちが幸せになっていくための最善の道を探すように努力していくしかなさそうです

まぁでも、日本の人口減少と少子化が加速することは確実であり、これからは、老人も女性も、社会で活躍し続けなくては、日本が持ちません。(そのための1憶総活躍社会です。)そして、一方、子供自身の幼児教育の大切さから考えても、すべての子供たちが、保育園に入れるようにするために、保育園の義務教育化は必要でしょうね

あなたは、どう思われますか?

当ブログを読んでいただきまして、誠にありがとうございます。このブログが、少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。また、もし少しでも共感することがありましたら、また読んでいただければ幸いです。私も、読んでくれる方が多くなると、ブログを更新するモチベーションにも繋がりますm(__)m

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